SONY MDR-1Aのレビュー

【スペック】

メーカー：SONY

発売年：2014年

再生周波数帯域：3Hz~ 100000Hz

参考価格：28000円
形状:密閉型ヘッドホン

特記事項：アルミニウムコート振動板

【評価】

音質：74点　装着感：4.5　遮音性：3.5　音漏れ：3.5　デザイン：5　携帯性：4.5

オススメ度：3.5

【総評】
　音の傾向は低音寄りのドンシャリ。低音は重低音までゴリゴリ出る。締まりはあまりなくブリブリした音で、いわゆるブーミーな音。中音は低音のブーミーさのわりに驚く程クリアに出る。硬質で乾いた質感。高音は硬くてハッキリした質感。解像度は値段を考えるとやや低い。音場は狭くて平面的。音色は寒色系。切れ・スピード感は中々。音圧は強い。聞き疲れは音の傾向の割に少ない。

　2014年当時のフラッグシップ、mdr-z7の技術が使われたポータブルヘッドホン。ゴリゴリの低音、ハッキリしていて近い中音、硬質な高音…とSONYらしさ全開の音。popsを楽しく長く聞ける音作りになっている。万能とは言い難い音作り、わざとらしい作ったような音で万人に勧められるものではないが、低音好き・SONYの音を体験してみたい人・popsをよく聞く人にはかなりオススメ。

☆mdr-1Aの良いところ

・ノリの良い音

・派手だけど聞き疲れは少ない良いチューニング

・メーカーらしさ全開の音作り

・使い勝手が良い

★mdr-1Aの良くないところ

・やや低い解像度

・原音忠実ではない

【装着感】

　良好。軽いし、側圧も適度。ただし、耳とヘッドホンがぶつかって疲れる人がいるかもしれない。
【その他】

　遮音性・音漏れ耐性ともに並。デザインは素晴らしい。ハウジングはシボ加工してあり高級感を感じるし、全体的に作りが良く、日本の真面目なメーカーが作ったヘッドホンなのだなと改めて思った。携帯性は最高とまでは言えないが中々優秀。

廃盤。後継機はmdr-1am2。