【スペック】
メーカー:NATIONAL
発売年:1971年
再生周波数帯域:20Hz~ 20000Hz
参考価格:6200円
形状:密閉型
特記事項:メカニカル2WAY、レトロヘッドホン
【評価】
音質:64点 装着感:1.5 遮音性:4 音漏れ:4 デザイン:4.5 携帯性:2
オススメ度:3.5
【総評】
音の傾向は高音寄り。低音はとても軽い質感でパサパサした感じ。量はそれなりにある。中音は低音の軽さもあり前面に出てくるのだが、なんというか濃く曇った質感でクリアさや透明感は微妙。高音は量が多くハッキリ主張してくるが、柔らかい質で刺さらない。解像度は値段なりだが曇った質感なので悪く聞こえるかもしれない。音場は異様に広い。360度ぐるりと囲われるような音場感。音色はウォームで暗め。切れ・スピード感は良い。一切もたつかずスピーディーに鳴る。音圧は普通。聞き疲れは少ない。
NATIONAL(現panasonic)のヘッドホン。特記事項のメカニカル2wayというのは一つのドライバーで二つのドライバーから音が鳴っているような音の出し方を目指す技術。当時はヘッドホンにドライバーを沢山積むのが流行りだったため、安価にそれと似た音を出すために開発されたのだろう。音としては、基本的に全帯域に渡って曇った質感なのだが音場は非常に広く、ごちゃつかない。むしろノリの良さすら感じる。現行機種には無い面白い音なので、見かけたら値段次第では手を出すのもアリだと思う。
☆eah-66の良いところ
・音場が広い
・ノリが良い音
★eah-66の良くないところ
・曇った音
・ぼやける
【装着感】
悪い。とにかく重い。
【その他】
遮音性・音漏れの少なさは密閉型として中々良い。デザインはかなり良い。高級感がある。携帯性はあまり無い。大きくて重い。
廃盤。現行のPanasonicのヘッドホンはrp-hd10など。
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