【スペック】
メーカー:hifiman
発売年:2018年
再生周波数帯域:8Hz~55000 Hz
参考価格:77000円
形状:完全開放型
特記事項:平面駆動、ステルスマグネット
【評価】
音質:91点 装着感:4.5 遮音性:1 音漏れ:1 デザイン:4 携帯性:1
オススメ度:5
【総評】
音の傾向はフラット。低音はタイトだが量感がしっかりあり、曲全体を支える土台となっている。またかなり深い低音まで出る。中音は独特。非常にクリアで鮮やかな質感だが、その反面ややざらついた音。高音は量が多く、良く伸びる。刺さりは多少ある。解像度は値段以上。10万円以下でトップクラスの解像度だと思う。音場は非常に広く、また奥行も感じる。音色は寒色系。切れ・スピード感は素晴らしい。曇りやモタツキの一切無い鋭い低音が弾ける。音圧はやや強め。聞き疲れは普通。
非常に爽快で元気な音のヘッドホン。hifimanのかつてのフラッグシップ、he1000の廉価版であるedition x…の後継機。フラッグシップの技術を利用しているだけあり、高い解像度と鮮やかで味わい深い音を楽しめる。全体的に音質面での弱点が少ない優秀なヘッドホンだが、もちろんこのヘッドホンも完璧というわけでは無い。このヘッドホンに足りないのは音の余裕だと思う。なんというかanadaは自分の持つ全ての力を使い切って全力で鮮やかな音を出そうとしている感じがする。より上の価格帯のヘッドホンでは基本性能の高さ・音場の広さに加えてなんらかの凄みがあるのだが、anandaからはあまり感じ取れない。基本性能をとにかく重視し、分かりやすく良い音が欲しいなら本機は非常にオススメ。中華オーディオ製品らしく合理的な音で、コストパフォーマンスも高いと思う。しかし、ハイエンドな音を求めるなら他のヘッドホンを色々探してみるのも楽しいと思う。
☆anandaの良いところ
・全体的に隙の無い良い音
・広い音場
・高い解像度
★anadaの良くないところ
・余裕のない音
・自然さに欠ける
【装着感】
良好。深く大きなイヤーパッド、幅広のヘッドバンドで人を選ばないと思う。少し重いので減点。
【その他】
遮音性は無い。音漏れはanadaをスピーカーとして運用出来るのではないかと思うほどには激しい。デザインはhifimanの幾つかの製品と共通のもの。携帯性は無い。
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