seven_headphoneのブログ

ヘッドホンはお好きですか

final sonorous vi のレビュー

【スペック】

メーカー:final

発売年:2013年

再生周波数帯域:非公表

参考価格:72000円
形状:密閉型

特記事項:1ba1ddのハイブリッド、BAM機構

【評価】

音質:86点 装着感:3 遮音性:4 音漏れ:2.5 デザイン:5 携帯性:2

オススメ度:2

【総評】
音の傾向は高音寄り。低域は軽い。締まっているが量感が圧倒的に少なく、特殊。中音は中々良い。やや人工的だが他のヘッドホンでは中々味わえない特異なクリアさ。高音は素晴らしい。BAを搭載しているからか、硬質で煌びやか。解像度は非常に高い。その上低域が少ないため見晴らしが良い。音場はかなり広い。またやや前方定位。音色は寒色系。切れ・スピード感はイマイチ。低音が少なすぎて分かりにくい。音圧は普通。聞き疲れはあまりしない。これもこのヘッドホンの低音の鳴らし方の恩恵だろう。

 ピーキーな機種。解像度とクリアさは非常に高く、10万円台のヘッドホンとも競えると思う。しかし低音があまりにも軽く、ほとんどのソースでおもちゃみたいな音になってしまいアンバランス。とにかく低音が苦手で中高音を美しく聞きたいという人にはオススメ。逆に少しでも低音が欲しい、普通に楽しく音楽を聴きたいという人にはあまりオススメできない。ただ音質自体は手持ちでも上位のものだと思う。個人的にはあまり好きではない。なんにせよ、必ず試聴してから購入した方が良いと思う。

 

☆sonorous viの良いところ

・価格から考えられないクリアさ

・煌びやかで金属的な高音

・価格に対して高い解像度

★sonorous viの良くないところ

・低音がとても少ない

・音が不自然

【装着感】

 ひたすら重い。一応オーバーイヤーだがイヤーパッドが浅く、耳にドライバが当たりやすい。
【その他】

 遮音性は良い。音漏れは密閉型にしては多い。デザインは非常に高級感と存在感があり美しい。携帯性はイマイチ。重く、耐久性にも疑問が残る。また折りたためない。

 廃盤。後継機は不明。現行のフラッグシップはd8000pro。こちらも非常に癖の強い機種なので要試聴。

finalらしい一品です