【スペック】
メーカー:YAMAHA
発売年:1975年
再生周波数帯域:20Hz~ 20000Hz
参考価格:11000円
形状:半開放型
特記事項:オルソダイナミック、フラッグシップ
【評価】
音質:79点 装着感:3.5 遮音性:1 音漏れ:3 デザイン:5 携帯性:3.5
オススメ度:4
【総評】
音の傾向はフラット~厳密に言えば低音寄り。低音は柔らかいが引き締まっていて量が多い。また重く密度のある質。中音はやや曇った質だが、非常に滑らか。量は並だが前面に出てくる感じで低音と被らない。高音は量はそれなりに出るが角が丸い感じ。解像度は値段なり。1万円付近のヘッドホンと考えると今でも通用する性能だと思う。音場は狭め。音が中央に寄る感じ。音色はややウォーム。切れ・スピード感は中々。低音の質が良い。音圧は普通。聞き疲れは少ない。
昔、YAMAHAはオルソダイナミックという平面駆動ドライバーのヘッドホンを幾つか作っていた。hp-1はそのシリーズのフラッグシップに当たるもので、質の良い低音が特徴的。ノリの良さが求められるような曲には合わないが、ゆったりと音楽に浸るためにはなかなか良い機種。レトロっぽさと音の良さを両立しており、レトロ入門にもオススメ。
☆hp-1の良いところ
・濃くて柔らかな音
★hp-1の良くないところ
・重い
・やや曇った音
【装着感】
それなり。ドライバーが金属の塊で出来ており、重い。
【その他】
遮音性はほぼ無い。音漏れは半開放型にしては少なめ。デザインは良い。マリオベリーニというイタリアの建築家がデザインしたらしい。携帯性は普通。小型だが重い。
廃盤。現行のオルソダイナミックのフラッグシップはyh-5000se。ほかにもモニターヘッドホンとしてhph-mt8などが出ているがこちらは普通のダイナミックドライバー。
hp-1の公式サイト:https://jp.yamaha.com/files/ocp/ja_jp/products/audio-visual/special/hifi-history/other/hp-1.pdf
hph-mt8:https://amzn.to/3VrD9Rt