【スペック】
メーカー:HIFIMAN
発売年:2021年
再生周波数帯域:20Hz ~20000Hz
参考価格:16500円
形状:完全開放型
特記事項:平面駆動、ステルスマグネット
【評価】
音質:81点 装着感:4 遮音性:1 音漏れ:1 デザイン:5 携帯性:3
オススメ度:5
【総評】
音の傾向はやや低音よりのフラット。低音は重く圧がある感じ。中音は密度と力強さを感じる音だが、開放型のためか抜けの良さもありバランスが取れている印象。高音は過度な煌めきや刺さりを感じず、素直に出る。解像度は値段を考えると中々のものを持っている。音場はとても良い。具体的に書くと平面駆動の歪みの少なさと開放型の広い音が上手く作用して抜群の定位となっている。音色はフラット。切れ・スピード感はそれなり。音圧はやや強め。聞き疲れの多さは普通。
he-400seは平面駆動らしいノビノビとした迫力のある音で、完全開放型で、リケーブル対応で、なおかつ2万円を切るという非常にコストパフォーマンスのヘッドホンだと言える。その上、平面駆動のヘッドホンの中でも特に音量が取りやすく、安価なアンプでも十分な音量が確保できる(普通平面駆動のヘッドホンは極めて鳴らしにくい)。平面駆動のヘッドホンに興味を持った人はまずこのヘッドホンに手を出してみると良いだろう。
【装着感】
この価格帯のヘッドホンでここまで重いものは珍しい。ただ耳とドライバが全く触れない深いイヤーパッドと幅広肉厚のヘッドバンドのおかげでそれなりに良好な装着感となっている。
【その他】
遮音性は全く無いし、音漏れはgrado以上。デザインは価格を考えると非常にクオリティが高く、どことなくSTAXの高級機種を連想させられる。携帯性は何とも言えない。大きくて折りたためないが、ケーブルの着脱が出来て頑丈。大きさを気にしなければ運ぶのは簡単だ。