【スペック】
メーカー:Audio‐technica
発売年:2002年
再生周波数帯域:5㎐~40000Hz
参考価格:48000円
形状:密閉型
特記事項:ウィングドサポート、ウッドハウジング(アサダ桜)、傾斜ドライバー
【評価】
音質:84 装着感:5 遮音性:4.5 音漏れ:4 デザイン:5 携帯性:2
オススメ度:5
【総評】
音の傾向はフラット~僅かに高音より。低音はオーテク特有の弾む感覚のもの。また、ローエンドまでスーっと伸びていくような手持ちの他のヘッドホンには無い独特の感覚がある。中音は素直でとてもクリア。同価格帯の密閉型はもちろん、開放方のヘッドホンと比べても特にクリアさが印象的。高音は金属的な、硬質でカッチリした音。キラキラするし伸びが良い。ここはやはりオーテク的な高音といったところ。解像度は良好。細かい音の描写、分離、諸々価格なりの仕事を果たしている。音場は密閉型にしては広い方だが、ヘッドホン全体としてみると特別広いわけでは無い。音色はフラット。切れ・スピード感は良好。音圧は強め。聞き疲れは少ない。
一言でいって万能な機種。ウォームな中低音とオーテクらしい硬質な高音が同居しており、バランスが良くどんなジャンルにも合う。とくにボーカルが上手く、温かみとキレを両立させた音は一聴の価値がある。
☆ath-w1000の良いところ
・バランスが良くかつ退屈にならない音
・どんなジャンルにも合う懐の深さ
・良好な装着感
・鳴らしやすい。
★ath-w1000の良くないところ
・リケーブルできない
・ゴリゴリの重低音を求める人には不向き
【装着感】
装着感はかなり良好。側圧は適度でズレない。イヤーパッドが大きいため耳に収まりやすい。ウィングドサポートのおかげで頭頂部にダメージが無い。強いて言えばやや重いのが難点か。
【その他】
分厚い木のハウジングのおかげか遮音性は高い。音もれは多少するが少ない方。デザインは非常に良い。アサダ桜の削り出しが高級感にあふれていて所有欲が満たされる。携帯性は良くない。本体が大きいのと、ウィングドサポートの細い部品が壊れるのが怖いため、気軽に持ち運ばない方がいいだろう。
後継機は色々あるが、現行機はath-awas。