【スペック】
メーカー:FOSTEX
発売年:2017年
再生周波数帯域:5Hz ~45000Hz
参考価格:450$
形状:密閉型
特記事項:massdrop、th600のOEM、テスラドライバ、ウッドハウジング
【評価】
音質:92点 装着感:4 遮音性:4 音漏れ:2.5 デザイン:4.5 携帯性:3
オススメ度:5
【総評】
音の傾向は弱ドンシャリ。深い沈み込みと弾みを高度なレベルで両立させた素晴らしい低音。良く制動されており、全くぼわつかない。中音はドライだがかなり、それこそレファレンスのT60RPよりクリア。僅かにボーカルが遠いがそこまで気にならない。高音は硬く、キラキラと光るような感じ。解像度は同価格帯の中でもかなり解像度が高い。FOSTEXのヘッドホン全体に言えることかもしれない。音場は広いが平面的。横に広い。音色はフラット。切れ・スピード感は手持ちでも最高レベル。音圧は高い。聞き疲れはしやすい。
非常にレベルの高いヘッドホン。私が最初にこのヘッドホンを聞いた時、始めてdt990proを聞いた時と同等の衝撃を受けた。解像度がこれまでの所有機と比べても段違い、とにかく輪郭がクッキリはっきりしており、ハイエンドの入り口に立ったような感覚を覚えた。低音がしっかり出る割に中高音にほとんど被らないため様々な楽曲に合う。
☆th-x00の良いところ
・非常に高い解像度
・広めの音場
・質の良い低域
★th-x00の良くないところ
・聞き疲れが激しい
・重い
・立体感の少ない音
【装着感】
耳を完全に覆うため耳が痛くなることはないのだが、重く、また側圧が緩くずれやすいため長時間使用していると疲れる。
【その他】
遮音性はそこそこ良いのだが、音漏れが多く、半開放型並にはある。デザインはFOSTEXのフラッグシップとも似ており美しい。携帯性はあまりない。
OEM元も本機も廃盤。日本での後継機はth610。