旧ヘッドホン御三家の比較～hd650 vs K701 vs ⅮT880～

　こんにちは。seven_headphoneのブログの管理人、⑦です。今日はかつてヘッドホン御三家と呼ばれた三つの開放型ヘッドホンの名機を比較していきます。

☆鳴らしやすさ

hd650>>k701≧dt880

・Ωが一番高い（300Ω）hd650は意外にも、一番鳴らしやすかったです。感度が高いからでしょうか。k701とdt880は殆ど同じですが、dt880の方が僅かに鳴らしにくいです。K701はΩはそんなに高くないけど鳴らしにくいです。音圧感度が93㏈と極端に低いからだと思われます。

☆装着感

dt880>>⋗k701>>hd650

　dt880は非常に装着感が良いです。幅広のヘッドバンドに耳をすっぽり覆うイヤーパッド、適度な側圧。K701も概ね同じなのですが、イヤーパッドがとても硬く、リラックスできません。hd650は軽くイヤーパッドもフカフカのベロアですが、非常に側圧が強く、装着感はそれなりです。

☆音質

・hd650…３機の中で1番低音が出ます。やや曇った音が特徴的で癖が強いです。しかし、音質…というより基本性能的には他2機種より上な印象を受けます。

・k701...3機の中でも1番派手な音です。音場も広くバランスが良いですが音数が増えるとガチャガチャしてしまうので、やや音源を選びます。しかし、ロックやポップスではそのガチャガチャした音もグルーブ感として筆者は楽しめています。

・dt880…3機の中でも最もバランスの良い音です。レガシードライバーのbeyerdynamicsのヘッドホンとしては珍しく、非常にボーカルの表現が上手く、hd650のまろやかさとk701の透明感の中間のような音でなります。

◎結局どれがオススメか

・ボーカルをとにかくほかのイヤホンやヘッドホンには無い独特の甘くまろやかな質感で楽しみたい人にはhd650がオススメです。

・高級な有線ヘッドホンを所有した経験が無くどれを買えばよいか迷う…という人には１聴していい音がするk701がオススメです。値段も三つの中で最もお手頃価格です。

・これ一本で何でも聞きたいという人にはdt880がオススメです。非常にバランスが良く、この価格帯では特に弱点が少ないです。