【スペック】
メーカー:pioneer
発売年:2014年
再生周波数帯域:7Hz~ 40000Hz
参考価格:3520円
形状:密閉型
特記事項:POWERFUL BASS ダクト、AVリスニング用
【評価】
音質:67点 装着感:4 遮音性:3 音漏れ:2.5 デザイン:2 携帯性:1
オススメ度:3.5
【総評】
音の傾向は弱ドンシャリ。低音は沈み込みが浅いが弾むような楽しい低音。中音は低音に全く被らずかなり近い位置から鳴る。柔らかく艶がありかつクリアな魅力的な表現。高音はジャキジャキした感じ。シャリシャリ...というには線の太いしっかりした音。線が細くないからか、刺さりは少ない。解像度は価格なり。音場は広い。縦にも横にも広く立体感がある。音色はややウォーム。切れ・スピード感は微妙。柔らかい音でロック等には向いていないと思う。音圧は強め。聞き疲れは結構ある。
力強く篭らない低音。低音に負けないクリアな中音。派手で存在感のある高音。ヘッドホンで音楽を聞く楽しさを分かりやすく提供しており、一聴して「良い音のヘッドホンだな」と感じた。映画観賞での使用が推奨されているヘッドホンだけあって、迫力・立体感がある。勿論弱点もあり、まず音以外の部分が密閉型ヘッドホンとして微妙。むしろ半開放型として捉えた方が良いと思う。基本性能が全体的に低くモニターヘッドホン用途や分析的なリスニングには向いていない。しかし、この価格帯でそれを求めるのは難しいし、5000円以下の機種ではかなり強力なヘッドホンだということには変わりない。筆者はpioneerのチューニングは音楽的な感じがして好きなのだが、それはSE-M531にもしっかり表れている。pioneerの音を体験してみたい人、なんとなく迫力があってクリアな音が欲しい…という人にオススメ。
☆SE-M531の良いところ
・クリアな音
・迫力をのある音
・安価
・鳴らしやすい
・良いバランス
★SE-M531の良くないところ
・ビルドクオリティが低い
・音漏れが多い
・低い基本性能
【装着感】
軽いがイヤーパッドが浅く、ドライバーが耳に当たって痛い。
【その他】
遮音性はイマイチ。背面に穴が開いているからなのだろうか。音漏れも密閉型と考えるとかなり多い。デザインはあまり良くない。ヘッドバンドが調節要らずなのは便利だが、全体的にプラスチッキーで折れそう。携帯性は良くない。大型ヘッドホンだし、折り畳み機構もない。
廃盤。後継機はおそらくSE-MS5T。
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