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VICTOR STH-2のレビュー


【スペック】

メーカー:VICTOR

発売年:1968年

再生周波数帯域:20Hz~ 20000Hz

参考価格:3500円
形状:密閉型

特記事項:レトロヘッドホン、スタジオモニター

【評価】

音質:67点 装着感:4 遮音性:4 音漏れ:4.5 デザイン:5 携帯性:2

オススメ度:4.5

【総評】
 音の傾向はカマボコ。低音は深みのある表現ではないが良く響き、量感はあるように感じる。中音はやや曇ったような質感だが、かなり透明感があり美しい。高音は中々自然に柔らかく出る。解像度は値段・時代を考えるとかなり良い。音場表現は秀逸。ふわっと広がり心地よい。音色はウォーム。切れ・スピード感は良くない。響きや余韻が多すぎる。音圧は弱め。聞き疲れは少ない。

 レトロヘッドホン入門にオススメの機種。全体的にやや曇った感じはあるが音質は良いし独特の響きで気持ちよく音楽が聴ける。POPS、電子音楽、クラシックなどが得意。だがそれらのジャンルでもカッチリした音を求める人には合わないだろう。

☆STH-2の良いところ

・心地よい響き

・美しい中高音

・スケール感を出すのが得意

★STH-2の良くないところ

・万能ではない(音が柔らかいため)

・やや曇る

【装着感】

 普通。300gという重くも軽くもない重量とオーバーイヤーの形状。やたら重かったりオンイヤーだったりするレトロヘッドホンの中では中々装着感が良い方だとは思う。そういう意味でも初めて触れる人にオススメ。
【その他】

 遮音性はまあまあ高いが現代の遮音性が高いと言われるヘッドホンと比べるとそこまで。(ath-m50x、hd25など)音漏れはこの形状のヘッドホンの中だと特に少ない。

廃盤。後継機は不明だが、現在VICTORはHA-MX100Vというスタジオモニターヘッドホンを販売している。

HA-MX100V:https://amzn.to/3IcEUtS

優秀な空間表現を持つヘッドホンです