seven_headphoneのブログ

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ultrasone pro2500のレビュー


【スペック】

メーカー:ultrasone

発売年:2007年

再生周波数帯域:8Hz~ 35000Hz

参考価格:51450円
形状:開放型

特記事項:S-LOGIC

【評価】

音質:83点 装着感:4 遮音性:2 音漏れ:2.5 デザイン:4 携帯性:4.5

オススメ度:3.5

【総評】
音の傾向はドンシャリ。低域は独特。塊のような低音が殴りつけるようにゴリゴリと鳴る。中音もまた独特。低音の量・鳴りかたの割に驚くほどかぶらない。どこから音が出ているのかよく分からない感じでS-LOGICを強く感じる。高音はザラザラした質感。そのわりに刺さりやは感じない。解像度は定価の水準よりかはやや低いか。音場は独特ではあるが広く明瞭。S-LOGICと開放型を組み合わせたらこうなるだろう…といった感じ。音色はウォーム。切れ・スピード感は何とも言えない。キレや立ち上がりは良いが、低音の量が多すぎて微妙に感じる人もいると思う。音圧は強い。特に低音がヘビー。その割に聞き疲れは少ない。

 全てにおいて独特なヘッドホン。基本密閉型ヘッドホンを作るultrasoneが作った開放型ヘッドホンという時点で警戒はしていたが、音もしっかりと独特だった。この値段だと、ath-w1000,T60RP,hd650あたりがライバルとなるが、まずどれよりも基本性能は低い。しかし、強力なS-LOGICによる聞き疲れの少なさと不思議な音場感、グイグイと攻めるような低域の表現に慣れてしまえば他のヘッドホンが真面目過ぎて少し寂しくなる。これはultrasoneというメーカー全体に言えることだと思うが、中毒性が高いヘッドホン。合う人にはとことん好かれるだろうし、合わない人からはすぐに手放されてもおかしくない。筆者はわりと気に入ってゲーム用などでしばしば使っている。

☆pro2500の良いところ

・低音がしっかり出る

・聞き疲れの少ない音

・広く明瞭な音場

★pro2500の良くないところ

・不自然な音

・綺麗な音を求める人には合わないと思う

・ゾネホンの音が苦手な人にはオススメできない。良くも悪くもかなりゾネらしい音。

【装着感】

 悪くないがやや重く、また全体的に硬いため、良いとまでは言えない。そこそこ。
【その他】

 遮音性は開放型なのであんまり。音漏れはそこそこある。デザインは良い。一目でゾネと分かる太陽のようなデザイン。ただし5万円のヘッドホンとしては作りが安っぽいといえるだろう。携帯性はかなり良い。特に開放型で折りたためるヘッドホンは現在でもなかなか見ない。携帯しやすい大型開放型ヘッドホンとしても本機は価値があるだろう。

 

低音好きなら試す価値はあります


廃盤。後継機はpro2900。