SENNHEISER 　 hd650のレビュー

【スペック】

メーカー：SENNHEISER

発売年：2003年

再生周波数帯域：10㎐～39500Hz

参考価格：52000円
形状：開放型

特記事項：旧ヘッドホン御三家

【評価】

音質：85点　装着感：4　遮音性：２　音漏れ：２　デザイン：５　携帯性：３

オススメ度：3.5

【総評】
音の傾向はやや低音より。締まりは無いが量の多い低音、こう書くと悪く見えるかもしれないが開放型のため独特のまろやかで重厚感のある低域となっており、悪くない。中音はまろやかで濃く、他にはない表現で心地よい。高音は聞きやすい音だが、一部中低音に隠れてしまっている。解像度は価格なりとは言えないが、それなりに高い。（dt880、k701あたりとほぼ同等）音場はかなり広い。手持ちの開放型ヘッドホンの中でも音場が広い方だし、わずかに前方定位も感じる。音色はウォームで暗め。切れ・スピード感は悪くないが、それを求めて買うヘッドホンではないと思う。音圧は並。聞き疲れは極めて少ない。

　中高音の質は上品で良好だが、低音のせいで高音が一部隠れてしまっている。その低音も質の良いものではない。そのためこのヘッドホンを嫌う人も一定数いるようだ。しかし、一切刺さったり嫌な耳障りな音を出さずにそれなりに高解像な音を柔らかく、豪華に楽しませてくれる紛れもない名機と言えよう。

☆hd650の良いところ

・音場が広い

・ウォーム

・聞き疲れ少ない

★hd650の良くないところ

・高音好きにはオススメできない

・値段の割には解像度低め

【装着感】

イヤーパッドはフカフカのベロアで、かつ本体も軽い。しかし…hd25並の側圧があり重く感じる

【その他】

開放型なので遮音性は少ないし音漏れもある。デザインはヘッドホンの一つの完成形といった感じで非常に良いと思う。携帯性は並といったところ