seven_headphoneのブログ

ヘッドホンはお好きですか

SENNHEISER hd580のレビュー

【スペック】

メーカー:SENNHEISER

発売年:1993年

再生周波数帯域:16Hz~ 30000Hz

参考価格:50000円
形状:開放型

特記事項:hd600シリーズの原型

【評価】

音質:85点 装着感:5 遮音性:1 音漏れ:1.5 デザイン:4 携帯性:3

オススメ度:5

【総評】
 音の傾向はフラット。低音は柔らかく広がるゆったりとした音。その割にぼやけた印象はない。中音は非常に良い。低音と滑らかに繋がり、柔らかく甘く溶け込むような音。美音と呼ばれるものだと思う。高音は自然の伸びる。過剰な量や煌めき、刺さりなどはなく心地よい。解像度は中々高いが、50000円と考えると厳しい。ここは時代を感じる。音場は広め。頭外に自然に広がる感じ。音色は僅かにウォームだが、かなりニュートラル。切れ・スピード感は中々良い。低音が緩い割にキレも感じる。音が引くのが速いように感じる。音圧はやや弱め。聞き疲れは少ない。

 hd600,hd650,hd660S,hd660S2...これらの通称”600番台’’の原点と言われるヘッドホン。1990年台に発売されたヘッドホンで、レトロに片足を突っ込んでいる。音質としてはhd600とほとんど同じらしい。音質としてはひたすらに心地が良い。低音から高音まで一貫してニュートラルでまろやか。hd650ほど濃厚だったり露骨な高音のロールオフがあったりするわけでは無いため人を選ばない。個人的に、1990年以降に発売されたヘッドホンはハイファイな音がするように感じる。1990年台のヘッドホンだと、パッと思い浮かぶだけでもdt150、mdr-cd3000、ath-a10などが挙げられるが、何れも現代のヘッドホンと比べても決して見劣りしない。hd580含め、これらの少し古いヘッドホンは狙い目。

☆hd580の良いところ

・まろやかな音

・スッキリとした音

・素晴らしいバランス

・良好な装着感

★hd580の良くないところ

 殆どない。装着感は最高に近いし、音質も万能でありながら音の輪郭がしっかりしていて退屈にならない、優れたもの。強いて言えば刺激的な音を求める人は他のヘッドホンを入手した方が幸せになれると思う。(grado、ultrasoneのヘッドホン等)

【装着感】

  素晴らしい。軽いし、側圧も適度。長時間使っても疲れにくい。

【その他】

 遮音性は無いし、音漏れも多い。ここは古典的な開放型ヘッドホンだから仕方ないと思う。デザインは安っぽいが、独特の模様がSENNHEISER伝説の静電型ヘッドホン…の廉価盤の機種”he-60"に似ていて趣がある。携帯性は総合的に見て普通。

廃盤。後継機はhd600(  https://amzn.to/47B4VNQ 

hd600シリーズは初代から音が良いです