DENON　SC-A11Rのレビュー

【スペック】

メーカー：DENON

発売年：2001年

再生周波数帯域：80Hz~80000 Hz

参考価格：9240円

形状：密閉型

特記事項：パッシブスピーカー(swd-ua1と接続)、ブックシェルフ型

【評価】

音質：90点　デザイン：4.5　オススメ度：３

【総評】

音の傾向はフラット～厳密にいえばやや高音寄り。低音はスペック通りそこまで深い音は出ないが量感は十分あるし、分離が良く引き締まっていて質が良い。中域はかなりクリアかつ独特の艶もあり聞き心地の良い音。高域は繊細で伸びやか。刺さりはない。解像度は高い。スピーカーはこれしか持っていないためほかのスピーカーと比べることはできないが、数万円のヘッドホン（dt880とか）くらいの実力はある。音場は非常に広い。ヘッドホンとは比べ物にならない。音色はフラット。切れ・スピード感は非常に良い。音圧は普通。聞き疲れは全くしない。

　ブックシェルフ型スピーカーの良さが分かる名品。迫力と繊細さを併せ持ち、広い音場により微細な音まで聞き分けやすい。自分がスピーカーに求める諸々が詰まった音。また、ライブとかにあるラージスピーカー的なコッテリした低音が出ないため、ヘッドホンやイヤホンの音に慣れた人も聞きやすいスピーカーだと思う。このように音質的には満足なのだが、接続方式がやや特殊（古い）のと、現代は他にも様々なスピーカーがあるので取り立ててオススメすることは無い。だが、個人的には中々お気に入りのオーディオ機器。

☆SC-A11Rの良いところ

・解像度が高い

・明瞭かつ非常に広い音場

・場所を取らない

・鳴らしやすい

★SC-A11Rの良くないところ

・アンプを選ぶ

・ゴリゴリの低域を求める人には向かない

・音漏れがヘッドホンの比じゃない

・体の位置によって音がぶれる

【装着感】

　装着感が良いイヤホンやヘッドホンのことを良く何もつけていないみたいなどと表現するが、スピーカーは本当になにもつけずに音楽を聞けるので、そこは素晴らしい。