【スペック】
メーカー：SHURE
発売年：2013年
再生周波数帯域：15Hz~ 20000Hz
参考価格：109,090円
形状：カナル型
特記事項：SHURE掛け、ba4基、ローパスフィルタ、ノズルによる音質調整、細軸
※ケーブルは純正品、ノズルはブライト、イヤーピースはspin fit Omniを使っています。
【評価】
音質：90点 装着感：4.5 遮音性：5 音漏れ：５ デザイン：5 携帯性：5
オススメ度：5
【総評】
音の傾向は非常にフラット。低音は沈み込みと締まりのバランスがとれている良質な低音。量感もかなりある。それでいて中高音にかぶらない、分離の良い音。中音は非常に良い。なんというか生々しい。クリアさもかなり高いが、艶や色付けも感じる。大雑把に書くと静電型に近い質感。高音は天井を感じさせないすっきりした感覚。刺さりは感じない。解像度は非常に高い。音場は狭いが、分離の良さ、中高音の抜けの良さのおかげであまり気にならない。音色はややウォーム。切れ・スピード感は中々良いが、このイヤホンが得意とするものではないと思う。音圧はやや高い。その反面聞き疲れは少ない。
非常に完成度が高いお気に入りのイヤホン。正直に書いて、毎日使うたびに良いなと思う。過不足ない解像度、自然な音色、装着感の良さ、高い遮音性、頑強な筐体、鳴らしさ…これらの「自分がイヤホンに求める性能」を全部持っており、それが独自の個性となっている。また、SE846はユーザーが調整できるところが沢山あり、それにより自分の好みに近づけやすい。例えばイヤーピースを着けるところを外すと音質調整用のノズルを交換できる。ノズルには量感のある低音となめらかな音が特徴的なノズルウォーム、SHUREがスタンダードに定めているバランスノズル、解像感の高さと抜けの良さが特徴的なブライトノズル、そして第二世代にしかついていないエクステンドノズルなどがある(今回レビューするSE846は初代なので付いていない)。筆者はどんな曲にも対応できて飽きにくいブライトノズルを選んでいる。ほかにもイヤーピースを変えることで音質が大きく変わる。SE846には多種のイヤーピースが付属しているのでぜひいろいろ試してみて欲しい。
☆SE846の良いところ
・特に高い解像度
・分離が良い
・バランスが良い
・良質な低音
・見た目がカッコイイ
・鳴らしやすい
・遮音性がとても高い
・聞き飽きない音
★SE846の良くないところ
・音場が狭い
・突き抜けたを個性を求める人には合わないかもしれない
【装着感】
かなり良い。フィットするし、長い間つけていてもほとんど疲れない。SHURE掛けが合わない人もいるかもしれないが、この価格帯のイヤホンを買うような人はほとんど慣れていると思う。
【その他】
遮音性はEtymoticに並ぶ高さ。音漏れは静かな部屋で耳を澄ますとちょっと聞こえる程度。ほとんどの場面で気にならない。デザインは緻密に機械部品が詰まったような美しいもの。小型で携帯にはとても便利。付属の収納ケースが優秀。
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