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STAX SR-009のレビュー

【スペック】

メーカー:STAX

発売年:2011年

再生周波数帯域:5Hz~42000Hz

参考価格:355,320円

形状:開放型

特記事項:Ω型、静電型

【評価】

音質:98点 装着感:4 遮音性:1 音漏れ:1 デザイン:5 携帯性:1

オススメ度:4

【総評】

 音の傾向は中高音寄り。低音は独特。かなりタイトで、深く精密に余分な響きを排したストレートな音を聞かせてくれる。ただし、量感は静電型であることを考えてもかなり少ないのでそこで物足りないという人もいるだろう。中音は絶品。一点の曇りも濁りも無いどこまでも澄んだ滑らかな音で、静電型の真髄を感じる。高音は素晴らしい。非常に繊細ながら素直で、綺麗に立ち上がり、消える。解像度は非常に高い。全ての音を全面に押し出したり、強烈に輪郭を刻むわけではないが、さりげなく自然に細部の音まで提示してくれるような感覚で、現行の30万円台のヘッドホンと比べても見劣りしない。管弦の表現は良い。管楽器は力強さには欠けるが、圧倒的な解像度の高さと音の再現度の高さのお陰で良く鳴ってくれる。弦楽器は素晴らしい。これがリアルかと言われると謎だが、運指を幻視する程の解像度が一つの解答を提示しているように思う。音場はほぼ理想形。hd800やsr-Σのようにやたらと音を遠くに配置してくれる訳ではないが、球形に音が広がり、音同士の距離感がハッキリ分かるような感覚がある。ほぼとしたのは、ヘッドホン特有の音の近さのために時折違和感があるため。音色はやや寒色系か。しかしそれでいて温かみのある表現も出来る。キレ・スピード感は素晴らしい。ダイナミック型のようなザクザクと音を区切るような力強さは無いが、純粋な音の立ち上がりと立下りの速さで一切のもたつきを感じさせない。聞き疲れのしやすさはほぼない。※上流にはsrm-06tsとshanling h7を使用。

 STAXの当時の最上位機種。異常な解像度と繊細さによる「分かりやすい音の良さ」が特徴的。一般的にはd8000・utopia・susvaraが2016年頃の新星としてもてはやされがちだが、009も2011年のヘッドホンながら十分にそれらに対抗するだけの力はある。2018年には009の基本性能はそのままにかなり暖色に振ったsr-009sというマイナーチェンジが生まれたが、好み次第でどちらを選んでも良いと思う。低域の量感や力強さを求める人には全く向かないが、音楽鑑賞に繊細さ・細かい音の分析などを求めている人にはとても良い機種。

☆sr-009の良いところ

・非常に繊細

・高い解像度

・音場表現が巧み

★sr-009の良くないところ

・専用のアンプがいる

・低音の量感に欠ける

・芯のある力強い表現は苦手

【装着感】

 耳をすっぽり覆う柔らかい革のイヤーパッドと頭頂部を支える幅広のヘッドバンド。装着感がよくなるように工夫されていることは分かるが、重い。

【その他】

 遮音性は皆無。音漏れは小型のスピーカーとして通用しそうなくらいにはある。デザインは良い。高級6pチーズ。携帯性は悪い。色々な意味であまり持ち歩かない方がいい。

 廃番。後継機はsr-009s。

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丸型STAXからしか摂取出来ない栄養があります