【スペック】
メーカー:YAMAHA
発売年:不明(1970~?)
再生周波数帯域:20Hz~ 20000Hz
参考価格:不明
形状:半開放型
特記事項:オルソダイナミック、エレクトーン用、レトロヘッドホン
【評価】
音質:72点 装着感:2 遮音性:1.5 音漏れ:3.5 デザイン:4 携帯性:4
オススメ度:4
【総評】
音の傾向は中低音寄り。低音はずっしりとした質感で重低音までしっかり出る。また、そのわりに余りぼやけない。中音はやや湿っぽく、薄く曇った質感。しかし低音としっかり分離して鳴り、こもらない。高音ははっきりと聞こえるがあまり伸びない。かといって露骨にロールオフされる感覚も無く、音源のありのままの音を聞いている感じ。解像度はそれなり。現代のヘッドホンだと5000~10,000円くらいの価格帯で良く聞くレベル。音場は狭い。頭内で鳴る感じ。音色はウォームで暗め。切れ・スピード感はそれなり。全体的にゆったり・しっとりとした音。音圧は弱い。聞き疲れは少なめ。
YAMAHAのオルソダイナミックシリーズ、その末弟hp-3のマイナーチェンジ。エレクトーンのために作られた。モノラル版のhp-50a、ステレオ版のhp-50sがあるが、今回はステレオ版をレビュー。音はhp-2からやや解像度を落とした感じ。無難に優しく上品な音を鳴らしてくれる。とにかく鳴らしづらいのが難点。正直エレクトーンがこのヘッドホンを鳴らせる程度の駆動力を有していることに驚いた。DAP直で鳴らすのは中々難しいので、ある程度駆動力のある据置アンプを所有している人にオススメ。
☆HP-50Sの良いところ
・低音から高音までしっかり鳴る
・滑らかで暖かい音
★HP-50Sの良くないところ
・鮮烈さが少ない
・かなり鳴らしづらい
【装着感】
悪い。側圧がとにかく強い。
【その他】
遮音性は悪いが側圧が強い分hp-1とhp-2よりは多少マシ。音漏れは半開放型と考えるとマシ。デザインは上位機種と比べると質素だがしっかり作られており合理的な作り。携帯性は中々良い。折りたためないがコンパクト。